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雑記帳(担保権)

金融機関から借入をすると、金融機関は債権保全のために、債務者等の所有不動産に担保権の設定をします。多くは、抵当権か根抵当権です。
【担保権を設定するとどうなる?】
担保権を設定しても、登記簿にその旨が記載されますが、借主が予定通りに返済をしている限りは、特に何かあるわけではありません。但し、もしも返済が滞り支払が不能になると、債権者はその担保権を実行して、担保不動産を強制的に売却し(競売手続)、その売却代金から返済金を優先的に受ける事になります。場合によっては、他の債務者のために自分の不動産を担保に提供している場合もありますが、その場合であっても、債務者が返済しないと担保権が実行されてしまいます。最近の金融機関は担保権の設定をする最初に、その流れを説明をする事になっているようですから、設定契約書にサインをする時には、話を良く聞いて下さい。
【抵当権と根抵当権のちがい】
通常は、抵当権か根抵当権です。抵当権は、いつのいくらの借金(特定債権)を担保するための担保権です。例えば住宅ローンの場合がこれです。この場合は、完済すれば、抵当権は自動的に消滅します。後は抹消登記をするだけです。これに対して根抵当権は、極度額という借入枠の中で、何度も借入と返済をすることが予定されています(不特定債権)。例えば、事業用の運転・設備資金の場合がこれです。この場合は全額を返済としても根抵当権が自動的に消滅することはありません。借入がなくなり、今後はこの根抵当権を使って借入をしない事になれば、設定契約自体を解除する必要があります。そうすると抹消登記に入れます。
【担保権登記の抹消】
抵当権を完済した場合や根抵当権を解除した場合には、それぞれ抹消登記をします。
金融機関からは、抹消登記のために、原因証明情報・設定登記済証(登記識別情報通知)・資格証明書・委任状が提出されます。
@抹消登記の費用は、通常は債務者が負担しています。但し、先行してする金融機関の合併にかかる登記費用だけは、その金融機関が負担しています。
A借主側の問題としては、住所移転・氏名変更・相続がそれまでに発生していた場合には、それらの登記を先行させておかないと、担保権の抹消登記ができませんのでご注意下さい。


posted by 梅本司法書士事務所 at 2009/10/15 11:13 | 東京 ☀ | 梅本司法書士事務所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする